ルチル Rutile 金紅石(きんこうせき) 【2】
ルチル Rutile 金紅石(きんこうせき)
洋名 : Rutile
和名 : 金紅石(きんこうせき)
主な産地 : 西アフリカ・フランス・ブラジル・マダガスカル・中国・パキスタンなど
色 : 赤褐色・金黄色
硬度 : 6 – 6.5
結晶系 : 正方晶系
成分 : TiO2
【名前の由来・特徴】
ルチルは、二酸化チタンの結晶の一種です。ルチルと言う名前は、ラテン語で「金紅色」を意味する「rutilus」に由来しています。色は赤色や金色、結晶は針状や繊維状になりやすい性質を持ちます。チタンの重要な鉱石鉱物です。
ルチル(金紅石)の針状結晶が石英(水晶)の中に入った場合は、針入り水晶などと呼ばれています。、また、スタールビーやスターサファイアなどに観られるスター効果(アステリズム/鉱物にみられる星彩)は微細なルチルの針状結晶が原因です。
また、工業的には、塗料として耐火セラミック繊維、そしてチタン製品の原料としてを利用されます。細かく粉末化されたルチルは明るい白を示すため、塗料、プラスチック、紙など、鮮やかな白色が求められるような製品に混ぜて用いられることが多いようです。また、ナノサイズまで細かくしたのルチル粒子は紫外線吸収力が強いためいわゆるUVカットの日焼け止め製品などにも利用されています。
針状の金色の鉱物がルチルで、中心部の黒色鉱物は赤鉄鉱(Fe2O3)です。
= 余談 =
ルチルインクオーツ、ルチルインテッドクォーツ、ルチルクォーツ、○○ルチルと結構ありますが、ルチル?ルチルでは無い?という問題が起きるわけですね。ルチルと言う鉱物をルチルと言うのでルチル以外はルチルではないですよね。ブルールチルとかグリーンルチルはアクチノライトという鉱物で詳しく言うとルチルでは無いですね、なぜルチルと言うのかは、単純にルチルと言えば売れやすいからだと思います。そんなわけで、トルマリン入りとかもブラックルチルとなっているんですね。気になる方は詳しく調べて見て下さい。 深く調べたら、色々な事が気になりますし、魅力も感じます。